TA2020デジタルアンプ雑音対策

ppc2007-05-13

カマデン TA2020デジタルアンプキット スペシャル版を3台組んだがいずれも未入力時にスピーカに耳を近づけると雑音が聞こえる。
小さい雑音なのでほうって置いても良いが消えるようにいろいろ努力して見た。

1.入力Groundをシャーシにしっかりねじ止めしたけど効果なし。
2.電源Gndもシャーシとワニ口クリップコードでつないだけど効果ないのでやめた。
3.負帰還抵抗と入れ替えたVRと基盤の2本の結線をよじって電源からなるべく離したら雑音が小さくなった。 
  実験機でこの結線に細いシールド線を使っていたけど、改造時に太いシールド線で配線したら音が濁った。ネットで短い入力線にシールド線はオーバースペックとあったので太いシールド線から単線に変更した経緯があった。だが、こうすると雑音を拾いやすい。入力ラインが短いからといっても馬鹿にしないで、入力線は信号線とアース線の2本をヨジッタリ、適切な太さのシールド線を使い、電源などの雑音源からなるべく離すといった常識を遵守すべきと反省。結線ケーブルは太ければ良いわけではない事も学んだ。ケーブルが太いと音が濁り低音が増すようだ。
4.以上の手段を行使しても、完全な無雑音にはできなかった。神経質になってしまうというか意地になって雑音を消したくなる。パソコンの静音スパイラルに似たものを感じる。で、このキットの雑音についてネットで調べたら、やはりオリジナルのままでは無音化は無理のようだ。結局、負帰還抵抗の20KΩは大きすぎるらしくて、抵抗値を減らすしかないとあった。僕のアンプでは負帰還抵抗にVRをつかっているので、負帰還抵抗値を容易に変更できる。雑音が聞こえなくなるところまで抵抗値を減らした。これで雑音の無音化はできた。
 この抵抗値の選択はこのアンプの使用用途によって変えるべきだと思う。本来のカーオーディオの用途からだと20Kが適当なのだろう。本来の目的からそれて室内オーディオで使うには10Kくらいにすべきかな。とにかくここは用途に合わせて変更すべきだろう。
 良いアンプの見分け方で、アンプの入力レベルを0にして、ボリューム最大にした時、雑音が無いのは良いアンプだという人がいるけど、NFBを増やせば消せるな。NFBを増して雑音をとるのは 逃げというかインチキのようにも思う。