カマデン TA2020デジタルアンプキット スペシャル版を元に究極のTA2020デジタルアンプを作ろうとしてみた。

ppc2007-05-08

カマデン TA2020デジタルアンプキット スペシャル版のキット付属部品より優秀な部品があればすべて換装するつもりだった。
だけど、基盤と部品のサイズのマッチングの関係で最良の部品にすべてを換装することはできなかった。トライパス社自体が無くなってしまったのか?よく分からないがトライパス社製のデジタル・アンプIC「TA2020-020」が、製造中止になったようだ。
1セット目を素直に組んだら音がとても良かったので、
この情報が入ってから、このアンプキットを2セット追加購入してしまった。

追加した2セットのうち1セットは遊び心で改造して究極のアンプにするつもりで、
別の1セットは将来の故障対策に保管しておくつもりだった。
が、結局、3セットをすべて組んでしまった。
3セット、3様に組んだ。

No1はキットの部品を使ってそのまま組んだ。電源とアンプ基盤のデカプリングコンデンサは、型番不明のニチコンの4800uF x 2。電源はデンセイ・ラムダ VS30C-12(12V/30W)。
いい音で、感激した。

No2は電源とアンプ基盤のデカプリングコンデンサに、ニチコン muse KZ 1000uF 25Vx9本+MKH積層フィルムコンデンサシーメンス)1.5μF100Vを採用。
入力カップリングコンデンサはサンヨーOSコン。
入力抵抗はVishay VSR金属箔抵抗。
電源はデンセイ・ラムダ VS50B-12 (12V/50W)に強化した。
狙いは、原音に忠実。通好みのMUSE系。複雑な回路抜きでシンプルにきめた。


No3は電源とアンプ基盤のデカプリングコンデンサは、ブラックゲート4800μF位x2。
入力カップリングコンデンサはフランス製のSolen FastCap 2.2μF。
入力抵抗はα。
電源はデンセイ・ラムダ VS50B-12 (12V/50W)。
DCオフセットの調節回路もつけた。
さらにプリアンプ機能も合体させて入力セレクターもつけた。
入力RCA端子に直にSolenのFastcapの足を半田付けし、アンプ基盤と直結している。ここには他の入力端子は接続していない。セレクターを使用したいときには、この1箇所だけの端子とセレクター用の入力端子をRCAケーブルでアンプの背面で結線することにした。
だからPri部とmain部とは完全に分離独立させてPri部をバイパスさせて使用できる。これ以外は全てMainに内臓してある。手作りならではの機能である。
Solen FastCap 2.2μFは当初No2に搭載予定だったけど、大きすぎて使用を諦めてた。
No3で根性だしたらついた。うれしい。
トーンコントロールは無い。
ボリュームはNFB回路にかませた。
NS回路も内臓させた。メーカーには追随できないワガママ仕様だが、よくもここまでワガママを思いついたとも思う。
狙いは原音忠実だったけど、誘惑に負けてデカプリングにブラックゲートを使ってしまった。
弦楽器の熱い低音を期待したい。
便利機能とNS回路やDCオフセット調整回路など遊び心も付加した複雑でアクロバティックな組み方をした。ブラックゲートが吉にでると良いけど。車で言うとF1仕様かな。


音の違いだけど、No1,No2,No3で随分違う。
エージングで、音も変わる。どれが好みか様子見てるところ。
高かったスピーカのALR Jordan EntrySiよりも、10年使ってきたコンポ付属の普通のスピーカの方が合うみたい。少し悲しい。エージングで、良くなってくれるのを期待したい。
AMPを壊すかもしれないNSサウンドをOnにして使っているけど1月経ってもAMPは壊れていない。よかった。