ねんきん特別便 MSNより抜粋

ppc2008-01-17


ねんきん特別便」は、納付データが間違っている可能性のある人から優先的に送っている。
ねんきん特別便とは
「直接皆さんに聞くしかない!」ということで社会保険庁が始めた問合せ作業で、「ねんきん特別便」と印刷された封書が郵送されてきます。中にはハッキリと「5000万件の確認中の記録の中に、あなたの記録と結びつく可能性のある記録があるため、お知らせしています」と印刷されています。この説明書きの他に【年金記録のお知らせ】、【年金加入記録照会票、確認はがき】が封入されています。

(1)年金記録のお知らせについて
加入記録は、国民年金、厚生年金などの加入制度の名称と、勤務先の名称、資格取得年月日、資格喪失年月日、加入月数が記載されています。
ねんきん特別便を受け取ったら、これら各項目の内容に誤りがないか確認をします。また、転職をご経験されている方は特に注意が必要ですが、加入期間の重複の可能性があります。自営業の方は国民年金に加入されていると思いますが、厚生年金の適用事業所の会社に入社すると厚生年金に加入することになります。(転職を繰り返す=資格取得・喪失を繰り返す)ことなのでよく確認をしましょう。もし重複がある場合は、明細行に「#」が印字されていますので、その当時の資料などがあれば引っ張り出して確認をしましょう。

(2)加入記録照会票、確認はがき
この照会票と確認はがきは1枚になっています。
(1)年金記録のお知らせの内容に訂正がない場合
→確認はがきを切り取って、「訂正がない」に○をつけて提出します。
(2)年金記録のお知らせの内容に訂正がある場合
→「訂正がある」に○をつけて、照会票に訂正内容を記入して提出します。
(この場合、確認はがきは切り取らないので注意です)
つまり、この加入記録照会票、確認はがきについては、ねんきん特別便が届いた方は全員が提出をしなくてはなりません。

しかし訂正のはがきを提出したからと言って、今度は間違いなく処理をしてくれるのでしょうか?やはりお奨めしたいのは、最寄の社会保険事務所を訪問して確認をし、その場で訂正をしてもらうのが良いと思います。

その前にねんきん特別便を受け取るにあたり、私たちが準備をしておかなくてはいけないことがあります。それは「住所」と「名前」の確認です。
今住んでいる住所と、届け出てある住所が違うと「ねんきん特別便」は届きません。住所の変更や、結婚などで姓が変わる方、なぜか年金手帳をたくさん持っている方は速やかに届け出るようにしてください。
・厚生年金加入者は、勤務先に届け出ます(配偶者も)。
国民年金加入者は、お住まいの市区町村の国民年金係に届け出ます。

この「ねんきん特別便」ですが、特定困難な記録がある可能性のある方(その中でも受給者優先)から分散をして発送しています。その為、今後発送がさらに増える2月以降は相談窓口が非常に混雑する恐れがあります。

※今回、「ねんきん特別便」をご紹介していますが、インターネットで年金加入記録を確認できる「年金個人情報提供サービス」がありますのでこちらの利用も有効的です。

ねんきん特別便」と「ねんきん定期便」は違うの?
ねんきん特別便という壮大な問合せ回収作業以前は、「ねんきん定期便」という構想でスタートしていました。こちらは年に1回、被保険者の誕生月の前月末に送られるもので、内容は同じく年金記録の通知で35歳になる方を優先に発送されていました。なぜ35歳かというと、年金の受給には60歳までに25年間の加入期間が必要です。年金受給を考えると35歳はギリギリなのです。しかしながら、現在は「ねんきん特別便」のプロジェクトが進行していますので、「ねんきん定期便」の発送は休止しています。

さて、冒頭に登場したAさんの手元に届いたのは本当に「ねんきん特別便」でしょうか。文中に「特定が困難な記録のある方で年金受給者を優先に発送」、とさらっと書いてありました。
Aさんの手元の用紙の備考欄には「充実した年金額を確保するためには、今後、保険料納付を着実に行っていただくことが必要です」とのんびりと書いてあります。
「なんで(年金)だけひらがななんだろ? あ!これねんきん定期便だ。誕生日8月だし」・・・、このように郵送物を何ヶ月も開封しないことがもっとも危険です!!

ねんきん特別便は、既にねんきん定期便が届いた方にも送られてきます。そのときは、訂正がなくても忘れずに『確認はがき』を投函しましょう(全員です!)。